ブックタイトル大阪電気通信大学後援会 後援会たより

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概要

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16 後援会たより No.34芸術賞ぽんでりうむデジタルアート・アニメーション学科 寺山研究室・金村研究室HQ11A041 澤田 美那子HQ11A003 麻生 真佐惠 農業用ポリエチレンフィルムとハーフミラーを組み込んだ擬似的な水面に、金魚がゆっくり泳ぐ姿を投影した、円卓の作品である。 覗きこむとまるでそこには、ミニチュアの森とちいさな生き物が住んでいるゆっくりとした異空間が広がり、驚きがある。円卓を囲み、複数人でのぞき込むと、その世界にみなが惹きこまれ、自然とコミュニケーションが生まれるという仕掛けも素晴らしかった。そこには、光と影と空間を自在にコントロールするに至るまでの、粘り強く試行錯誤した後を感じ取ることができた。 作品に向き合い、そして人に向き合い、アートが人に与える癒やしについて探求する姿がすばらしかった。アゴラ賞デジタルゲーム学科WEBページのリニューアル案デジタルゲーム学科 魚井研究室・渡部研究室HW11A101 正木 良樹  HW11A061 高良 和子 情報は「情けに報いる」事と言います。情報発信のベースには、ヒューマンな視点が必要不可欠。 その点から研究制作においてどのような過程を踏んだかを重視しました。 受賞作品は、大学生活によって消化・成長したと思われる大学や先生方への愛着が見られました。HPを閲覧する対象者の心情を想像しての細やかな編集、デザインセンスや技術には、紙媒体とは違ったWEBサイトとしての魅力を感じました。また教授陣へのインタビュー取材には、実社会への実践力として評価しました。今後のご活躍を期待しています。観客賞立体雲竜図デジタルアート・アニメーション学科 いしぜき研究室HQ11A046 白井 翔大 この作品は妙心寺の雲龍図をモチーフに爪楊枝を使って作り上げた立体作品です。 展示会場でもあっと驚く規模で目を引きました。見る者を圧倒する迫力で龍を表現されていま した。単に迫力があるだけてなく、かなり緻密な細工の積み重ねで作られています。爪楊枝で立体感を持ってよく表現されて、躍動感あふれる龍の姿が印象的でした。雲龍図という歴 史のあるものを新しいアプローチで取り組んで、また、違った形で表現したことも評価したいと思います。 製作に相当な日数がかかったものと思いますが、よくこれだけ努力を積み重ねたことと感心しました。観客のみなさんが白井君の日々の努力と完成度の高い作品であることを評価されたと思います。学術研究賞立体駒を用いたデジタル摩訶大将棋の開発デジタルゲーム学科 高見研究室HW11A026 笠井 智仁 当論文及び作品は、これまで開発されてきた「摩訶大将棋」の基本メソッドを継承し、よりエンターテインメント性と操作性を追求した成果であり、科学技術的に発展進化したものと評価できる。具体的には、評価対象である受賞者の論文がプロジェクトのチームワークの成果として見たときに、見事にハードとソフトの連携役を果たしたと考えられる。またこのデジタルとアナログの融合を図るうえで、最近急激に活用の可能性が期待されている「3Dデジタル造形」技術の知見を活用し、駒のモデリングを試作し、最終成果物としてのデジタルゲーム作品に仕上げていくプロセスを論文としてよくまとめている。以上のことから、本学が目指す実学教育のポリシーである3つの力、すなわち「手」と「頭」と「心」の力を最大限に発揮、融合した研究開発モデルとして捉えることができる点で他の論文と比べ優位であると認めた。