ブックタイトル大阪電気通信大学後援会 後援会たより
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22 後援会たより No.34素晴らしい明日のために卒業した卒業生の父 今年入学された皆様には「はじめまして」という挨拶が相応しいかも知れません。昨年、後援会を卒業した卒業生の父65歳です。今は、酸素と水素を吸ったら水が出てこず、尿素が出たぁ~、などと冗談ばかりを言っている、無職・透明、人畜無害、無味・加齢臭の年金暮らしのニートをしています。今回あつかましく「後援会たより」に投稿させていただきます。前述の状況の中で書いていますので、現役でがんばっておられる皆様の環境とは異なり、多少ズレテいるかと思いますが将来のことを想像していただければ幸いです。 近況ですが今年の初めから消防設備士乙種6類の資格試験に挑戦をすることにしました。なぜ始めたかですが、卒業してもうすぐ1年になり脳ミソが肝硬変の状態になってきたからです。頭を振ってもカラカラと馬鹿にした音がするし、覚えようとしたこともすぐ忘れ、斬新なアイデアやギャグが出てこなくなったからです。試験日は3月8日で過去の合格率は30%台だそうです。勉強できる期間は後2カ月あると余裕でスケジュールを立てました。参考書は基本テキストと問題集、法令集など6冊を利用し勉強を始めました。 当初、勉強は家でしていましたが、この冬過酷な寒さとお菓子やお酒の誘惑に勝てず、このままではいけないと市立図書館の学習室に通い勉強することにしました。初めた頃は午前中の3時間半だけでした。これではあまり進まないので途中から弁当を持って1日コースに変更しました。これで効率も上がり進捗も良くなりました。 本題から外れますが勉強をした図書館の様子です。朝9時から午後7時まで開いていて約150人が入れる教室のようなところです。家と違って誘惑もなく暖かく静かで明るいところです。たまには雑音もありますが、ただ本を開く音やノートにメモするカタカタ音だけです。利用している人はほとんどが高校生~大学生で、学生さんは真剣に学校の本などをたくさん持ってきて勉強に励んでおりとても感心しました。一方私のようなシニアおじさんや、ほんのわずかのおばさん達10人程は、何をしているのだろうかと興味いっぱいです。ちょっと横から盗み見してみると、私のように資格取得のための勉強のほか新聞の読書(3時間もかけて読んでいるので…)、確定申告書の作成、NISAや投資信託を調べている、自治会新聞の作成、数独、料理のレシピ、例外は後ろのほうでいびきをかいて寝ている人など多種多様です。失礼! 2 ヶ月間の図書館生活で得られたことは若い人たちに交じって勉強ができ、エネルギーをもらったことです。また、同世代の人の生きざまが自分に刺激になり勇気をもらったことです。 本題に戻り試験勉強ですが試験日の10日ほど前には6冊の本も隅から角まで重箱の端を鉛筆で突っつくように、これ以上見るところがないくらいになりました。でも気がつくと隅まで見ているつもりが、目で文字を追っているだけで内容が頭に入っていないことに気がつきました。試験問題は5科目ありその中には記述式の実技科目があります。択一式の問題なら鉛筆倒しの雰囲気だけ覚えればいいのですが、文書で書かないといけない科目はこれではいけません。勉強の方法が間違っていたと慌て方法を変えることにしました。ちょっとオーバーな表現ですが目で見て脳を経由し体の臓器を通って手で紙に文字として書いてみる。これにより体内の臓器を通ることで何かしらメモリー効果があるのではとニッカド充電池を思い出したからです。そんな馬鹿な、とおっしゃるかもしれませんがこれが65歳の考えることで、全身が協力してくれたのが儲けものです。 皆さんのご家庭では今、学生さんを中心にコミュニケーションをとりながら家族みんなで協力しながら学生生活をエンジョイされておられると思いますが、これと同じ事かと思います。家族中の意識を共有し協働できる毎日を過ごせば素晴らしい将来を迎えることができるのではないでしょうか。 さて、試験は大阪大学豊中キャンパスの全学教育講義棟でありました。さすがに国立大学、たくさんの大きな建物、整備されたきれいなキャンパスに圧倒されました。たくさんの人が受験に来ており、何室かのうち指定された100人位の講義室に入りました。教室には前面いっぱいの大きな黒板があります。それで驚いていてはいけません。窓面を除く左右の壁面にも同じ大きさの大きな黒板が自分の方へ迫ってくるようです。3面鏡じゃなく3面黒板室といった感じ、こんなところで勉強できる学生さんは幸せです。こんなことに圧倒されて試験のことを忘れてしまいそうです。それじゃだめじゃん! 試験の結果発表はまだ先なのですが、この「後援会たより」が発行される頃には判明します。自己採点ではなんとかと思っていますが、何せ記述式はあまり自信がありません。採点する人の気分次第らしいので、と言い逃れをしておきます。最後に私の言いたいことが何だったのか。話題があっちこっちへ飛んで読み辛かったのではないかと思います。これがメモリー容量の小さい揮発性の私の脳構造だと理解していただければ納得できるでしょう。これからのためにも頭を活性化して柔らかな心で明日を向かえられるようにと皆様に望んでいます。