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概要

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2016. Spring 19 私が就職した高槻電器工業は、半導体や電子機器の受託製造を行うEMS事業と、オリジナル技術により開発したオーディオ用真空管、塗膜などの検査に使う白色LED斜光ライト、紫外線ハンディライト、LEDテープといった自社ブランド製品も手がけている会社です。 3月末から研修を受けたあと、福井県三方上中郡若狭町にある三方工場に配属されています。実は入社が決まってから昨年12月にあった懇親会の席で、山﨑社長から希望を聞かれたとき、同期入社のみんなは本社の京都と答えていました。私は京都でもよかったんですが、これまで一人暮らしの経験がないし、全く知らないところで生活すれば、人として強くなれるんではという思いもありましたから、福井を希望しました。追い込まれたらやるじゃないですか、人は。 仕事の実際について語るのはまだ早いですが、いずれは開発部門でプロジェクトを立ち上げて、「世の中にあったらいいな」と思えるものをつくれたらいいな……というのが、夢です。 就職活動は、3年生だった2014年12月から始めました。まずは学内での企業説明会などで、どんな企業があるかを調べ、4年生になった昨年の4月から、主にWebサイトから申し込んで会社訪問を始めました。業種は、モノを作る、メンテナンスをやる、そして開発もやる会社に、ある程度ターゲットをしぼって15社くらい訪問しました。 業種以外で私が一番重視したのは、会社の雰囲気というか、馴染めそうだなと感じて決めました。馴染めないと一生働くかもしれないので辛いですよね。この会社は合同説明会で知り、内定を最初にもらったところなんです。ポイントは、自分がやりたい仕事があるか、自分に適した会社か、そして雰囲気を感じ取るうえで一番大事なのはコミュニケーションだということを、活動の中で知りました。知識は後から得られますから、しゃべる内容よりコミュニケーションだと、活動の中で感じることができたと思います。 いま思い返してみて、苦労したことと言えば、活動のピークが夏場で、体力面でしんどかったことですね。それと、私は対面で話すのが苦手なので、どれだけ緊張をほぐせるかというのが、最初は大変でした。緊張すると手が動いてしまうので、最初のうちは机があれば机をさわったりして、何とかしていました。そのうち慣れてきましたが(笑)。1回目がいきなり集団面接で、他の人たちはみな慣れていてよくしゃべるのに、私は緊張してしまい困りました。社長が面接に参加しておられたので、余計に緊張して最初は何を言ってるのか、わからなかったですね。 これは後からだから言えることでもあるのですが、育ったのが大阪ですし、大学も大阪ですから、自分のエリアって決まってるじゃないですか。それを破って全国各地に行って、いろんな経験をしていると「この子は行動力があるんだな」と思われたりしますから、就職活動のエリアが限られたかなという反省はあります。活動を始める前にやるべきことがあったのではないかと。できればサークル活動もやっていた方がよかったでしょうね。やりたかったんですけど、私の希望に合うサークルがなくて、自分でつくるほどの気も起こらななかったので、結局どこにも入りませんでした。アルバイトもいろんなことをやった方が人として成長できると、言われました。就職活動を通じて得た体験を、今後の社会人生活で生かしていきたいと思います。今年度就職活動を終え、内定をもらった学生2人に就職活動を振り返ってもらいました。会社を選んだ理由、採用試験に向けどのような準備・心構えをしてきたのか?。語ってもらいました。【会社概要】(会社Web サイトから) 高槻電器工業㈱  本社:京都府久世郡久御山町  社長:山﨑浩  設立:1957 年(昭和32 年)  資本金:9800 万円  事業内容:電子部品の製造組立        オプトデバイスの製造組立       新製品の企画開発       一般労働者派遣事業       その他  従業員数:752 名就活レポート奥村将也さん工学部電気電子工学科卒伊藤義道研究室就職活動を振り返って