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10 後援会たより No.47大学院工学研究科長 川 口 雅 之日頃は後援会会員の皆様に大変お世話になっております。現在、私は大学院の代表として後援会に参加させていただいております。今回は皆様のご子女あるいはご自身の大学院への関心を深めていただければと思い、大学院進学のメリット、大学院生の活躍、などについてご紹介いたします。大学院に進学するメリットまずお伝えしたいのは、大学院に進学することにより本人が受けるメリットです。結論から申し上げますと、在学中に視野を広げ、将来の選択肢の幅を広げることができるということです。博士前期課程(修士課程とも呼ばれ、通常の在学期間は2年)の間に研究の計画を立て、試行錯誤しながら研究に取り組むことになりますが、その過程で身に着くことは多いです。また、成果を国内や海外の学会などで発表しますので、他大学の学生や教員と触れ合うことになり、自分の研究成果を客観的に見る良い機会となります。これらの経験が、自分の視野を広げることに繋がります。また、修士の学位を授与されることになり、その分野の専門知識や技術を習得したとみなされます。このため、その様な能力を有する学生を求める企業は、就職の際に研究・開発や品質管理などの部署に受け入れたいと考えてくれます。このため、修士の学位を持つ人には選択肢の幅が広がると言えます。また、前期課程終了後には博士後期課程(博士課程とも呼ばれ、通常の在学期間は3年)への進学という選択肢もあり、博士号取得を目指します。大学院生の活躍大学院生の活躍は学報や Web サイトで紹介しています。多くの学生が指導教員との連名で論文発表して学会から論文賞を受賞したり、国内会議で発表しオーラル賞やポスター賞を受賞したりしています。博士前期課程(修士課程)卒業後は企業の研究・開発部門や品質管理部門に就職したり、自分の専門技術を必要としている企業に就職したりする人が多いですが、さらに博士後期課程に進学する人もいます。博士後期課程で博士論文が認められると博士号が授与されます。博士号取得後は、大学教員、公的機関の研究所、企業の研究・開発部門などに就職しています。また医療系においては、修士や博士の学位は病院等における管理職に就くために必要な学位としても理解が浸透しつつあります。大学院進学のすすめ学部で学んだり卒業研究で実践したりしたことをさらに深く追求したい、自分が学んだ専門知識や技術を活かせる企業に就職したい、と考えている人には大学院進学を進めています。本学の大学院生への支援は手厚く、例えば博士前期課程および後期課程学生への研究費の補助があり、前年度に申請して採択されると、その経費で申請した渡航費・滞在費をこの経費から出すことができ、国内・国際会議に出席することができます。この申請がなくても、本学には大学院生の渡航補助があり、航空運賃の半分程度を補助する制度があるの大学院進学のすすめ2017 年の夏にメルボルンで開催された国際会議に出席した大学院生